毎日ストレッチしているのに効果を感じない｜体の柔軟性は遺伝するのか？

私も小学生の頃から体が固くて、体力測定の科目にある前屈で
いつも指先が地面に付かないほどでした。

運動能力はある程度、人並み以上だと思っていましたが、
なぜか体の柔軟性がなく、体育の時間でもストレッチをする時が
一番楽しくなかった思い出があります。

もう４０年以上も前のことで詳しい段数は忘れましたが
跳び箱は、クラスの中でトップだったし、
５０メートル走も、まあまあ上位だったし、
体育は好きだったので、だいたい成績も５段階の５。

それなのに柔軟性だけは普通以下で、すごい劣等感で一杯でした。

そこで、毎日ストレッチすれば、体が柔らかくなると聞いて
お風呂あがりにストレッチを始めました。

当時は骨格についてや筋肉についてなどの知識が一切なく
ただ思いつくままにストレッチしていたのが原因だったかもしれませんが、
半年たっても、一向に体が柔らかくなったという実感がありません。

そこで、今のようにインターネットもない時代でしたから
本屋に行って、ヨガの本を買って、ヨガの達人にでもなる意気込みで
毎日、本を見ながらヨガ式のストレッチを始めました。

もちろん呼吸法も本に書いてある通りに忠実に従って
毎晩お風呂あがりに続けました。

ヨガ（ストレッチ）をしている間は、
少し筋肉が伸びているような感覚がありますが、
次の朝、前屈してみると、指先が床に着きません。

さすがにモチベーションも続かなくなり、いつの間にか止めてしまいました。

このように子供の頃から体が固かった私ですが、
現在５０歳を過ぎていますが、前屈で手のひらが床にピッタリと着きます。

毎日ストレッチはしていません。

何をしたかというと、腰痛を治してから劇的に私の体は変わりました。

もちろん小学生の頃は、腰痛などありませんでしたが、
整体の勉強を始めてから、分かったことですが、
私の体は、すでに子供の頃から腰痛になる骨格を持っていたのです。

つまり生まれつき、体に歪みがあったということです。

私の腰痛を治して骨格を変えてくれた先生のお蔭で
固かった私の体は、信じられないほどに柔らかくなりました。

私も整体の仕事に従事して１０年が過ぎようとしていますが、
親子の骨格は、遺伝していると言えるケースがよくあります。

親が骨盤の前傾が強い骨格をしていると、
子供も同じような骨格をしています。

我が家の場合は、私は父の骨格、妹の場合は母の骨格を
受け継いでいます。

私は子供の頃から姿勢が悪いと言われていたのですが
妹は反対に、姿勢が良すぎるぐらい良かったので、
どうして姉妹でこんなに違うのかと思っていました。

母も同じように姿勢が良く、顔も母と妹は似てましたし
私は父親似でした。

整体の勉強をしてわかったのですが、姿勢が良いと思っていた母と妹は、
実は平背という骨格だったのです。

母も妹も、背中で両手を合わせることが出来ましたが、
私は、子供の時から出来ませんでした。

以上のように体の柔軟性の遺伝は、骨格に左右されます。

つまり体に歪みが多ければ多いほど、柔軟性に欠けてしまいます。

ですから、自分の体が異常に固い、ストレッチをいくらしても
効果を感じられないと思う場合は、
体の歪みを矯正していくことをお薦めします。