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【たけしの家庭の医学】肩こりなら肩甲骨体操|背中に手が届かない

■肩甲骨が動くほど肩は動きやすい

肩こりがある人は、肩こりがない人に比べて
肩や腕を動かせる範囲が狭くなっています。

肩を大きく動かすためには、肩関節だけでなく、
肩甲骨も一緒に動かなければいけません。

なぜなら肩甲骨というのは、背中に乗っかっているような状態の骨で、
一か所だけ接続しているだけです。

その為に、宙に浮いたような存在であり、
自由自在に動かせる骨という構造になっています。

しかし肩甲骨は、他の関節のように靭帯で強固に頑丈に、他の骨と
接続していないので、逆に言うと、ずれ易い性質があります。

構造的には、鎖骨と接続していますが、たった1点でしか
繋がっていないので、自由に動くのは当たり前の骨なのですが、
肩こりが酷い人は、それがまったく動きません。

子供をみれば、すごくわかり安いですが、手を上げたり、腕を回している時に
肩甲骨がものすごく動いているのを見ることができます。

自分の娘が腕を動かしたときに、肩甲骨が後ろに羽のように浮いた時には
驚きましたが、それくらい肩甲骨とは自由に動くのが本来の姿なのだと
確認した時でした。

ですから、背中側から肩甲骨の下に手が入るのは当然のことです。

これくらい、肩甲骨が動けば、肩こりは無いですし、
背中で手を組んだり、痒いところがあっても、どこでも手が届くことでしょう。

■2014年1月7日放送の肩甲骨体操の補足

肩甲骨がつながっている筋肉の中でも
大きな筋肉を動かすことで、肩甲骨の稼働範囲を
広げようというものです。

番組の中で説明していた体操とは、
1.指さし体操
2.壁ピタ体操
3.つま先立ち体操

という名前で紹介していました。

ここでは、それぞれ順番に

1.広背筋のストレッチ
2.僧帽筋、大胸筋のストレッチ
3.重心を前にする体操

という説明をしておきます。

それでは、
1の広背筋のストレッチについて

広背筋は、体の中でも面積が大きい筋肉の1つです。
番組では、背筋を伸ばして人差し指を立てて
腕を斜め前に伸ばす体操でした。

この体操は広背筋のストレッチを目的としていますが
これで、広背筋が伸びている感覚を得られない場合は、

ラジオ体操の中にもある体側を伸ばすストレッチを
してください。

2の僧帽筋、大胸筋のストレッチについて

番組の中では、壁に背中をピタリとつけることで
大胸筋をストレッチして、姿勢を良くすることを目的としている
とのことでした。

この体操で、物足りない人は、両腕を広げてゆっくり腕を
後ろにもっていき、限界のところで、手の平をゆっくり
上に、出来る方は、手のひらを背中側に向けてください。

これでさらに、大胸筋をストレッチできます。

3の重心を前にする体操について

番組では、つま先立ち体操という名前で
重心を前にもってくるための体操です。

番組では、重心が後ろになっている人を対象としているようですが、
肩こりがある人が、みんな重心が後ろになっているとは限りません。

ですので、少々疑問が残りますが、重心が前か後ろかの判断は
立って見て、足の裏のどこに一番、体の重さを感じるかで分かります。

踵に重心を感じたら、この体操をしても良いですが、
理想的な重心の位置は、くるぶしより少し後ろあたりなので、
大きな差はありません。

重心を変える意識よりも、姿勢が良くなれば、自然と重心は
正しい位置に自然と変わってくるものなので、無理に変えようとする体操は
必要ないと思います。

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