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背骨のカーブを整える体操│腰の神経圧迫を取り除くために

■脊柱管狭窄症とヘルニアの違い

背骨は24個の骨(椎骨)が積み重なって成り立っています。
その背骨の中に、脳へ続く太い神経が通ってます。

ヘルニア(椎間板ヘルニア)は、背骨同士の間にあるクッションの役目である
椎間板がはみ出して神経を圧迫して、痛みが生ずるものです。

脊柱管狭窄症は、背骨の中を神経や血管などが通っている管を「脊柱管」という名称で
その脊柱管が部分的に狭くなったことで、神経を圧迫することで
痛みが生ずるものです。

■脊柱管狭窄症はすべり症の人に多い

すべり症というのは、背骨の骨の一部が前や後ろにずれてしまう症状のことです。

背骨は緩やかなカーブになっていますが、それが一部の骨が
カーブから外れて、飛び出してしまうと、「脊柱管」に屈曲したりするため
神経を圧迫してしまいます。

■背骨のカーブを整える体操

脊柱管狭窄症などの腰部に痛みが持つ人の共通点として
腰部の背骨のカーブが正常よりきつい角度になっているという
状態があります。

ですから、この腰の背骨のカーブを緩くする体操を行うことで
脊柱管狭窄症を含む腰痛が改善されます。

どれくらい腰のカーブがきつくなっているかは、
壁に立って、腰の後ろに手を入れてみてください。

酷い人だと、こぶしが軽々と入る人がいます。
正常な角度の目安としては、手の平がやっと入るかどうかです。

ですから、手の平が軽々と入ってしまう人も
この体操をすることで、腰の痛みが軽くなります。

では、体操の説明です。
段階的に4種類あります。
体操1が慣れて腰に変化を感じない様になったら
体操2をやってください。
同じようにして、体操2、3,4と進めてください。

体操1

壁に沿って立ち、上半身を前に倒す体操です。
倒す時に、腰のカーブを壁に押し付けて、カーブを少しでも
真っ直ぐにしようと意識をして行ってください。

体操2

壁に立って、両手は体をささえるように壁に着けます。
その状態で、片脚を上げます。

膝が股関節の高さまで上がらない場合は、
両手を使って、腿の後ろに手をおいて
引き揚げます。

脚を上げるときに、体操1と同じように、腰のカーブを真っ直ぐにするように
意識して行ってください。

両脚を1分ずつ行います。

体操3

壁に沿って立ち、腰と壁の間をなるべく狭くするように
骨盤をたててください。

精一杯、骨盤を立てても、腰の後ろと壁の間に
こぶしが入るようなら、体操1からやり直します。

それ以外の人は、
肩や頭も壁にしっかりつけます。

この状態で、1分保ちます。

体操4

床に寝て、片脚を引き上げて膝がなるべく胸につくように
引き寄せます。

精一杯引き寄せたところで、1分、保ちます。

反対の脚も同じようにします。

体操1-4を繰り返したり、または体操1があまり効果を感じないようになったら
体操2-4を繰り返すなど、自分の体と対話しながら行ってみてください。
腰のカーブを緩めれば、痛みが改善することは約束します。

また、体操の効果を無駄にしないために、生活の中で注意することを一点あげます。
それは、常に骨盤を立てるように意識するということです。
ほんの少しで大丈夫ですので、習慣づけてください。

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