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2013年腰痛に関する厚生労働省のガイドライン|慢性痛に薬は効かない?

2013年の春、厚生労働省から腰痛に関する調査結果が発表されました。
日本人の2800万人が腰痛に苦しんでいて、その8割が原因不明であると報告したそうです。

政府が公表するのは、やはり民間よりも遅いですね。

というのは、NHKの総合テレビ「ためしてガッテン」で、2011年11月16日放送の中で
すでに、このこと(腰痛の85%が原因不明)は、ハッキリ断言されていましたから。

他の報告内容は、

・腰痛は「ストレス」が原因である場合は多い、
だから生活習慣の改善こそが腰痛予防になる

・発症から72時間未満であっても「運動」を推奨する

ということでした。

■安静神話が崩壊?

今までは、「痛い」→「安静」というのが常識のようになっていましたが
新しいガイドランでは、逆に安静が腰痛を悪化させるのではないかと
考えられるようになったようです。

「安静」とは寝ることを意味しているのですが、
腰痛がおこって4日以上寝ていた場合、体を動かすための筋力が低下し
筋肉は痩せ、関節の動きが悪くなっていくことが、腰痛以外にも
機能障害を起こし、それを引きずる可能性があることも報告されています。

ぎっくり腰のような急性腰痛は炎症が原因の痛みですから安静が必要です。
しかし慢性的な腰痛は、炎症が痛みを起こしている訳ではないので
安静にしても改善しないということです。

■姿勢が腰痛の原因?

2011年に腰痛で4日以上、休職したした人は、4822件だと発表しました。
これは、職業性疾病の6割の労働災害に相当するそうです。

そして業種別では、社会福祉施設が19%をしめていて、
過去10年で、件数が2.7倍に増えたそうです。

社会福祉施設では、腰痛以外に転倒も含めて7割を占めるそうで
今まで重量物を取り扱う仕事などを対象としていた指針を
介護現場にも取り入れられることになったとのことです。

また他の腰痛の原因として「前屈姿勢」があげられていました。
つまり前かがみの姿勢です。

社会福祉施設では、寝たきりの人を介護する必要があるので、
その作業1つ1つが腰を酷使するものです。

シーツの交換、入浴の介護、車いすへ移動させる介護、
洗濯、掃除、などはすべて前かがみで行う作業です。

このような上半身を前傾させる姿勢が、腰痛の原因だと発表しています。

■慢性腰痛には鎮痛剤は効かない

富永ペインクリニック院長の富永喜代さんがAll Aboutにて
慢性腰痛に対する鎮痛剤ついて書かれていたので紹介します。

・3ヶ月以上続く慢性腰痛には、非ステロイド性抗炎症薬は効かないと言われている。

  ※非ステロイド性抗炎症薬には、ロキソプロフェン(ロキソニン)やエテンザミド、
ジクロフェナク(ボルタレン)、イブプロフェンなどがある。

・慢性腰痛は、炎症が原因ではない? と考えられ始め、
 非ステロイド性抗炎症薬以外の薬で痛みを和らげる方向へ変わってきている。

・痛みが改善するであろうと見込みがあるときのみ薬を処方すべきである。

私の個人的意見ですが、整形外科で腰痛の原因がハッキリしない場合は、
リハビリセンターが適切な改善方法を指導してくれるようになったら理想だと思います。

病院と連携された施設で改善できれば、何か2次的な症状が発症した場合も
すぐに対応できます。

患者として、これ以上の安心は無いと思うからです。
その日が来るまで、腰痛の原因は一部の筋肉の硬直からくる筋肉の
アンバランスだということを私の整体院に来るクライアントさんに
伝え続けようと思っています。

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