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座ると腰が曲がってしまう|猫背の人が骨盤を立てるのが難しい訳

■猫背で座ると腰が疲れる

「座る」という行動は、意外と疲れるものです。
測定結果でもハッキリ数字に出ているのですが、
立っている時よりも腰に負荷が掛かっています。

ということは、正しい姿勢で座ったとしても腰に荷重が
掛かるわけですから、猫背で座ったら、
どれだけ腰に負担をかけていることでしょうか。

ここでイメージしやすい例をあげましょう。
釣り竿を持ったことがありますか?

あの長い棒を垂直にして持つのと、斜めにして持つのでは
手に掛かる重さが違いますよね。

釣りをして、そこに魚が掛かったら、手に掛かる重さが
一層増します。

私は5年くらい前に、始めて「釣り」を経験したのですが
始めて魚が掛かった時、とたんに釣り竿がすごく重く感じたので
『大きい魚が掛かった!』と内心ニヤリと喜びました。

ところが、水面に上がってきた魚は、ものすごく小さくて
ガッカリするというより笑ってしまったのを覚えています。

あ、少し話がそれましたが、猫背で座る姿勢を釣り竿にたとえたら、
背骨が釣り竿、腰が竿を持つ手、竿の先には5キロくらいの重りがついている訳です。

頭の重さが、背骨、腰に掛かっていることがイメージ出来たでしょうか?

ですから、猫背で長時間デスクワークしたら、首が痛くなったり、背中が痛くなったり
腰が痛くなったりするのは、当然ということなのです。

■猫背はどうして骨盤を立てるのが難しいのか?

「骨盤を立てる」動作を別の表現では

・恥骨を前に出す
・尾てい骨を身体の中に押し込む
・高い椅子にちょっと腰かける感じ
・仙骨を垂直にする
・お尻を締める

ということもできます。

やってみると分かりますが「骨盤を立てる」時に、
背中側の骨盤のすぐ上の筋肉が伸ばされる感覚があると思います。

そこにある筋肉は、体の奥から順に多裂筋、脊柱起立筋、広背筋が
重なってあります。

多裂筋は、仙骨から首の付け根まで、脊柱起立筋は仙骨から頭蓋骨まで
広背筋はY字の形で、仙骨から腕の前まで繋がっています。

ですから、腰のすぐ上の筋肉が柔らかければ、骨盤が立てやすいのではなく
背中全体の筋肉の伸びが求められます。

それで猫背という姿勢は、すでに背中の筋肉が伸ばされている状態であるので
骨盤を立てようとしても、背中の筋肉がそれ以上伸びないので、難しという訳です。

もちろん猫背の程度にもよります。
ちょっとくらいの猫背だったら、背中の筋肉はまだ伸びる余裕があるでしょう。

しかし、猫背歴が長いと、背中の筋肉も固まっているので
背中の筋肉が伸びずらい状態になっているため、同じように
骨盤が立てずらいというわけです。

■座っても腰が曲がらないために

座ると立っている時より、腿の後ろの筋肉(ハムストリング)が
骨盤を引っ張ります。

ハムストリングは柔らかければ、そこまで骨盤を引っ張らないのですが
猫背の人は、ハムストリングも固いので
ハムストリングが引っ張った方向に骨盤も傾いてしまいます。

そうなると坐骨を使って座ることが出来ず、
坐骨の上の筋肉を使って座ってしまうことになります。
つまり、この時点で腰が曲がってしまいます。

その結果、上半身をまっすぐに出来ないために
上半身の重さが腰にかかり、時間とともに、さらに坐骨が前にずれて
腰がまたさらに丸まっていくことになります。

ですから猫背を矯正して背中が柔らかくなるまでは、
椅子に浅く座って、背筋を伸ばすように座りましょう。

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