産後の尿漏れがひどい|タオルを使って骨盤底筋を鍛える方法
■尿漏れは出産の後遺症?
産後に尿漏れを起こす人は少なくありません。
それは、重い荷物を持った時、階段を昇り降りしたとき、
せきやくしゃみ、大笑い、大声を出した時など、
お腹に力が入ってしまった時に膀胱が押された時に、
膀胱から尿が漏れて尿道で止まらずに、尿が漏れてしまうことが多くなります。
出産のときに、産道が押し広げられ、産道の周りの筋肉である
骨盤底筋が引き延ばされて弱くなり、本来の弾力性・収縮性を
失ってしまったことに原因があります。
骨盤底筋が正常ならが、普段は尿道の出口は、骨盤底筋によって
しっかり締まっているのですが、骨盤底筋が弱った状態だと
何かの拍子に膀胱が押されたことで膀胱から出た尿が
尿道の中で止めることができずに、漏れてしまうことになります。
この症状の正式名称は、「腹圧性尿失禁」といいます。
とくに女性は、尿道は膀胱から真っ直ぐに伸びていて、
長さもたった3センチしかありません。それに比べて男性の尿道は
約20センチもあり、膀胱から2か所も屈曲している形状なので、
男性に尿漏れする人が少ないわけです。
女性は、もともと男性より、骨盤底筋の筋力が弱いうえに、
出産のときに、これらの筋肉が限界を超えて伸ばされてしまい
結果として尿道を締め付ける力を失ってしまったた為に起こります。
■出産以外で骨盤底筋が弱る原因
骨盤底筋は、膀胱や子宮や直腸などを下から支える役目のある筋肉です。
少し詳しく言うと、骨盤の底にある筋肉で、
恥骨を尾てい骨の間にある筋肉を骨盤低筋群と呼び、
深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の
4つの筋肉から構成されています。
この骨盤底筋が弱る原因は、出産だけではありません。
加齢とともに、尿失禁の症状で悩む人が多いなります。
これは骨盤底筋の筋力の衰えが原因です。
これ以外にも、腰痛持ちの人は、骨盤底筋の筋力が弱い傾向にあります。
腰痛といっても、いろいろな原因があるので一概には言えませんが、
とくに骨盤が前傾しておこる腰痛持ちの人は、
骨盤底筋の筋肉が伸ばされている状態にあるので、
運動不足や加齢が加わることで、尿漏れを起こす確率は高くなります。
■骨盤底筋引き締め、同時に腰痛も改善する方法
一般的に言われている骨盤底筋体操は、すぐに効果が現れません。
最低3か月は続ける必要はあります。
また毎日、出来るだけ多くやりましょう、という体操なので
腰痛持ちの人には、辛い体操となることもあります。
私がおススメのストレッチは、タオルを巻いて棒状にして
その上にまたいで座るだけというものなので、
腰痛がある人でも簡単に出来るものです。
使用するタオルはフェイスタオルと呼ばれるサイズがちょうどいいと
思います。くるくるまいて、紐で全体を固く締めれば出来上がり。
直径は5センチほどが目安で、座ってみて自分の体に合わせて調整してください。
このタオル棒を椅子の上に置いて、跨いで座るのですが、
座っている時の姿勢は、背筋を伸ばして座ってください。
そうすることで、骨盤底筋の全体を圧迫することになり
一番効果が出やすい姿勢となります。
また、ただ跨ぐだけですが、腰痛も改善できます。
さらに効果を増すために、腹式呼吸をしてください。
これで腹圧を上げることが出来、骨盤の前傾を改善することができます。
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