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ヘルニアはマクロファージが食べるってホント?腰痛は自然治癒するのか

NHK総合、毎週水曜日の午後8時に放送されている、
「ためしてガッテン」と言う番組をご存知でしょうか?
この番組では、「衣・食・住・健康・美容」私たちの日常生活に
テーマを置いて、さまざまな生活の知恵が放送されています。

2011年、11月に放送されたのは「驚異の回復!腰の痛み」がテーマです。
この番組では、「ヘルニアは、マクロファージが食べてしまうため、
多くの場合は、ヘルニアが腰痛の原因になっていないこと」を主に放送していました。

また、「ヘルニアの手術した患者さん」、「手術以外の治療法を選択した患者さん」
の比較から、2~10年の満足度も変わらないと言う放送内容でした。

※マクロファージとは?

マクロファージは、白血球の一種で、大食細胞とも呼ばれます。
この食細胞の発見者E.メチニコフによって、大型でアメーバ状のもののみ、
マクロファージと呼ぶようになりました。
また、顆粒球(多形核白血球)は、ミクロファージと呼ばれています。

■ヘルニアは、マクロファージが食べるから、自然治癒するの?

この番組の内容を見ると、腰はまるで自然治癒するように聞こえますが、
腰痛は、自然治癒するものではありませんし、放っておけば、
悪化してしまうケースの方が多いと言えます。

しかし、ためしてガッテンの放送内容の中にもあった、
「腰痛の原因が椎間板ヘルニアにあると言うのは、当てにならない」
これについては、同意です。

腰痛の患者さんの約85%は原因不明だと言われています。
原因不明と言うのは、病院での診察後、ヘルニアでもない、
骨に異常もない患者さんのことです。

ほとんどの人が、そのまま腰痛が慢性化してしまい、
長い人では、10年以上も腰痛と隣合わせの生活を行っています。

しびれやマヒの状態がある場合や、排尿障害がある場合、
転びやすくなっている場合の、ヘルニア患者さんであれば、
整形外科の受診を強くおすすめしますが、そうではない場合、
腰痛の根本的な部分を改善していくのが、1番の方法だと言えます。

ヘルニアもない、骨にも異常がない腰痛の患者さんでも、
必ず、体のどこかには、腰痛の原因が潜んでいるものなのです。
でなければ、腰痛というのは、起こるはずもありません。

マクロファージが食べるからといって自然治癒はしませんから、
腰痛の根本的な原因が何であるかを知り、それについて改善していくよう、
努めるのが、正しい腰痛との付き合い方であると思います。

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