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20歳で椎間板の老化と診断された|ヘルニアで腰痛のない症状の人もいる

「椎間板ヘルニア」という言葉自体を知らない人は居ないと思いますが、
この”椎間板”が、どのようなものかを、正確に答えられる人は多くはありません。
まずは、この”椎間板”とは、どんなものなのかを、初心者にも分かりやすく、
解説していこうと思います。

■椎間板とは?

脊柱は、24個の骨によって、成り立っています。
この脊柱とは、いわゆる背骨のこと。更に、上から順番に、
頚椎、胸椎、腰椎の呼び名が付いています。
この脊柱をつくる24個の骨と骨の間にあるのが、「椎間板」です。

椎間板は、髄核、繊維輪によりつくられているもので、
弾力のある柔らかい、クッションのような、役割があります。
だからこそ、私たちは、背中を反ったり、前に屈んだり、
左右に捻ったりすることが出来るわけです。

生まれた時の私たちの椎間板は非常に柔らかいものなのですが、
大人になるにつれ、徐々に固く、柔軟性に欠けてきます。
また、椎間板1つ1つの厚みというのは、個人差の大きい部分となり、
薄い人ほど、身体の柔軟性が悪くなります。

■大人になると、徐々に椎間板の厚みが減少する

椎間板をつくる、髄核と繊維輪は、コラーゲンや、ゼラチン状など、
弾力のあるものでできていますが、大人になるにつれ、
この物質が減少して、椎間板が薄くなり、ダメージを受ける確率が高まります。

これは、顔のお肌の同じことが言えます。
30代~40代くらいになると、お肌が元々持つコラーゲンの生成能力が下がるため、
徐々にシワや、たるみが表面化しますが、椎間板も同じです。
椎間板が薄くなるのは、1つの老化現象でもあるのです。

■20歳~25歳の若い時に”椎間板ヘルニア”と診断される人も…

年を取れば、徐々に上記の理由から、椎間板は薄くなりますが、
20歳~25歳の若い時に椎間板ヘルニアと診断された場合は、
「老化」ではなく、別のところに原因があると考えられます。

20代の若いうちに、そのような診断を受けた場合は、
脊椎に大きな負担が掛かりすぎた結果、椎間板が押されて潰されたことにより、
薄くなったと、考えられます。

■椎間板ヘルニアと診断されたのに、全く腰痛の症状がない

整形外科に行けば、椎間板の薄い、厚いを調べることができます。
ヘルニアになりかけている、一歩手前といった表現で診断されるケースも多いですが、
椎間板ヘルニア=腰痛とは限らないことも、明らかになっています。

・腰痛の症状ではない時に、整形外科を訪れたら、椎間板ヘルニアと診断されたケース
・椎間板ヘルニア+腰痛と診断されたのに、手術しても腰痛が治らないケース
・ひどい腰痛があるのに、椎間板ヘルニアではなかったケース

こういったことも良くあります。
整形外科の診断が間違っているわけではありませんが、
腰痛の原因は他にあるケースも多いですから、もう少し、
さまざまな原因を考慮すると良いでしょう。

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