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腰に負担が少ないのは座ると立つのどっち?頭の重さが姿勢に与える影響

■座る方が腰への負担が大きいってホント?

座っている時の方が立っているより楽に感じますよね?
これは当たり前だと思っていましたが、
腰への負担を実際に計測してみると意外な結果なんですよ。

計測の結果、立っている時より座っている時の方が、
腰への負担が大きいことが明らかになっています。

座ると、身体が安定しますよね。
それで私達は、座っている方が楽だと感じるそうです。
立っている時を100とした腰への負担を姿勢別に
表すと以下のようになります。

       <腰への負担>
立っている時 ・・・・・・・・・・・・・・・100
軽くお辞儀をする・・・・・・・・・・・・・・150
軽くお辞儀した姿勢で重い物を持つ・・・・・・220

イスに姿勢良く座っている時 ・・・・・・・・140
前かがみで座っている時 ・・・・・・・・・・185
前かがみで座る姿勢で重い物を持つ・・・・・・275

■頭の重さと背骨の関係

上記の計測結果ですが、どうして座っている時の腰への負担が
立っている時より大きいのかというと、
それは頭の重さが関係しているからです。

頭の重さは体重の約1割前後と言われていて、体重50キロの人なら
約5キロあります。

ボーリングのボールを思い出して見れば、想像しやすいと思いますが
あのくらい重いものが首の上に乗っていると思うと
首や肩が凝っても仕方ないと思いますよね。

それで、首や肩が凝らないために、頭の重さを分散させるように
背骨(首から尾てい骨まで)がS字カーブ曲線になっている理由です。

ですから立っている時は、頭の重さを身体全体で
支えることが出来ていますが、
座ると上半身だけで頭の重さを支えることになるので、
腰に負担が大きいという訳です。

しかし立っている時でも、背骨のS字カーブが綺麗に出来ていない場合は
頭の重さが分散されずに、ある一か所に負担をかけてしまいます。

■頭の重さと姿勢

私達は頭の重さを感じながら生活はしていません。
また同じように私達は重力を感じていません。

姿勢が悪いと、頭の重さが分散されず、体のどこかに負担が
大きくかかり、それが筋肉疲労となります。

たとえば、パソコンを使って仕事した後に、首が凝る、
肩が凝るなどの症状があるのは、姿勢が悪いから起きることですが
パソコンの仕事だから仕方ないと思う人が多いのです。

もし正しい姿勢で仕事をしていたなら、疲労は10分の1くらいに
抑えられるはずですが、それを多くの人が知りません。

■頭の重さが猫背を作る?

もし頭の重さが100グラムだったら、首、肩、背中、腰などの
痛みで悩んでいる人は、激減するでしょう。

悪い姿勢をしても頭の重さが無かったら、
スマホ症候群と呼ばれるような
名称は出てこなかったはずです。

立っている時を100としたら、軽くお辞儀をする姿勢で150
になるとは、1.5倍ということです。

これは頭の重さがあるから、1.5倍にまでなるわけです。
そして、上半身が前傾すると重力があるので、頭が重い分、
顔と首が前に倒れやすくなります。

この姿勢は、俗に首猫背と呼ばれていますが、
最初は首だけ猫背だったとしても、次第に背中まで丸くなってきます。

ですから、座っている時も立っている時も、頭が前に出過ぎないように
意識しないと、知らず知らずにうちに猫背を作ってしまいます。

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