首の後ろからの締め付け感で息苦しい｜腰痛がストレートネックを誘発する

ストレートネックとは、肩こり、頭痛、しびれ、首の痛み、肩が上がらない、
さまざまな症状を引き起こします。近年、ストレートネックの人が増えているのは、
パソコンや、スマートフォンの普及によるものだと考えられています。

■ストレートネックになる原因

今、仕事ではパソコンの前に向かう仕事が非常に増えていると言えます。
特に女性の方は、それを専門とする事務職に就いている割合も高いですよね。
また、プライベートでは、皆さん、スマートフォンを使われています。

パソコンを使用する時の姿勢を真横から見ると、顎は前に出て、
首が肩よりも前に出た姿勢のまま、仕事をしている人がたくさん居ます。
スマートフォンを利用する時は、うつむくように下を向きます。

この下を向く角度は、ガラケーと呼ばれる携帯電話よりも、
スマートフォンの方が小さく、ほとんど、真下のような姿勢で、皆さん見られています。
これが、ストレートネックの原因です。

この姿勢を仕事中の時間、プライベートの時間と繰り返すわけですから、
首まわりの筋肉や、肩の筋肉が凝らないわけありませんよね。

また、女性の場合は家事から、ストレートネックになることもあります。
下を向きながら作業する台所仕事も、本当は肩こりに良くないものなんです。

現代の人の場合、5人に1人はストレートネックであると言われます。
便利なパソコン、スマートフォンの普及は今後も高まるでしょうから、
もっと、ストレートネックの人は増えるかも分かりませんね。

■ストレートネックと腰痛

また、ストレートネックから、首の後ろが締め付けられる、
息苦しいなどの症状がある場合は、腰痛もあるケースが高いです。

特に、座り仕事の人に多い症状です。
こういった場合は、腰痛とストレートネックの両方の改善が必要になってきます。

・腰痛、ストレートネック、併発した30代女性の体験談

私の整体院に訪れた30代女性のUさんは、腰痛の症状がひどい、
とのことで、以前、通院されていた女性です。

その時は腰痛の症状の緩和をして、終わったのですが、数カ月後、
今度は、首の後ろのあたりが締め付けられるような感覚があって、
息苦しいとの症状で来院されました。

このUさんの症状は、腰痛が治ったことによって、上半身が起き上がり、
ストレートネックも改善する過程に起きたものです。

もともと、筋肉が硬くなっていたもので、筋肉が元の柔らかさに戻る過程で、
自然に戻ることができなかった為に、今回の症状が出てしまったと言えます。

重力に対してバランス良く保とうとするのは、人間のからだの不思議ですから、
自然に改善するはずだったのですが、筋肉の硬直度合いが激しい場合は
限界があります。

このケースの場合は、更に解してあげることによって、息苦しさも取れ、
首の後ろの感覚も楽になりました。