階段の上りでつまずきやすい|股関節に歪みがあると足が上がらない理由
階段を上がろうとするとき、つまずいてしまうのは
足が良く上がっていない証拠です。
もちろん筋力不足で足が上がらない場合もあるでしょう。
しかし、お年寄りの方以外で器具を必要としないで
歩くことで出来るようなら、階段の上りでつまずくというのは、
筋力不足ではなく他に原因があります。
それは、足が上がりづらい骨格になっているということです。
足を上げるときに使われる主な筋肉は、大腰筋、腸骨筋、
大腿四頭筋です。
これらの筋肉は、階段を上がる時だけでなく、
歩く時の足を前に出す時にも同じ筋肉が使われます。
正常な骨格ならば、歩く時には同時に骨盤も前後に傾きながら、
一緒に動いています。
足が地面を蹴って体を前に押し出す時には、骨盤は少し前傾し
太股を上げて一歩前に出ようとする時は、骨盤はすこし後傾します。
■足を上げる時に骨盤の後傾が足りない
骨盤の前後の動きに制限がでてしまうと、足が上がらない、上がりづらくなり
ちょっとの段差でつまずいたり、階段でつまずいたりしてしまうのです。
詳しく言うと足を上げようとした時に、骨盤の後傾する角度が
十分でないと足が思うようにあがりません。
足を上げようとした時に、骨盤は後ろに傾こうとしているのですが、
足が上がりやすくなる角度まで、傾きが足りないという表現が
分かりやすいと思います。
では、なぜ骨盤の後傾が十分にできないのか、其の理由は
あなたの骨盤が正常より前傾へ傾きすぎているからです。
あなたの骨盤の前傾角度が、正常より傾きが大きいので、
足を上げた時に、骨盤はもちろん後ろに倒れようとするのですが、
足を上げやすい角度まで後ろに倒れてないのです。
■骨盤の前傾は股関節の歪みを招く
骨盤の前傾がキツくなると、骨盤から大腿骨に繋がっている筋肉
(大殿筋、中殿筋、双子筋、閉鎖筋、梨状筋、大腿方形筋など)
が引っ張られることになり、それにともなって、大腿骨も
外旋してしまいます。
つまり股関節の歪みが起きてしまいます。
こうなると、足を上げる時に使う筋肉のうち、大腿四頭筋が
大腿骨の真上に位置しなくなり、大腿骨の外旋にともなって
大腿四頭筋も少し外側にずれてしまいます。
その結果、足を真上に上げようとすると、すこし負荷がかかります。
なぜなら、大腿骨が外旋しているので、足が楽に上がる方向は、
斜め上の方向だからです。
それで、階段を上がる時に、足を真上に上げようとするわけですから
太股は上がりづらく、つまずくことが増えてしまうのです。
■足が上がりづらいのは、筋力不足ではない
以上の説明から理解して頂けたと思いますが、
つまずきやすい人は、体に歪みがあるということです。
とくに骨盤の前傾と股関節ですね。
それを改善すれば、もう階段ではつまずくことは無くなりますよ。
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