ゴッドハンド輝の寝違え対策｜朝起きたら首や肩が痛い場合の解消法

ゴッドハンド輝という漫画をご存知ですか？
週間少年マガジンで連載され、単行本も第一巻から５８巻まであり
２００９年には、TBS系でテレビドラマ化されたので
ご存知のかたも多いと思います。

主人公は外科医であるため、主に題材は外科医としてのことが多いのですが、
時々、麻酔科医、整形外科医、形成外科医などの医師にも
焦点をあてた題材もあります。

単行本のゴッドハンド輝46巻には、寝違え解消のストレッチが
漫画化されていました。

輝先生の寝違え解消ストレッチは、主に腕を上げたり、
おろしたりする動作で、寝違えて痛い部分の首には一切触らない方法です。

輝先生の説明では、寝違えの原因は、首でなく脇にあるということです。
なぜ脇なのかというと、寝ている間に、脇の内側を通り腋下神経が圧迫されて
その腋下神経は、首を支える筋肉に繋がっているので、
腋下神経がしびれると首に痛みがでるという内容でした。

つまり輝先生の寝違え解消ストレッチは、脇の下の腋下神経を解放する方法です。

このストレッチの内容を見る限り、首だけでなく肩や背中の痛みも解消できる
内容であると言えます。

背中といっても広いので詳細に説明すると、
肩甲骨まわりや、肩甲骨の下、両肩甲骨の間、首の下の背中部分、
に有効です。

私が四十肩や肩の痛みのある患者さんを施術するときに、
輝先生の寝違え解消ストレッチで伸ばされる筋肉に対して
私も必ず触る場所ですので、断言できます。

漫画の中で、輝先生は、寝違えた男性に対して、いきなりストレッチを
行っていますが、すべての人にいきなりストレッチをしても
問題がないのか不安があります。

漫画の中では、寝違えた男性は、輝先生のストレッチを痛みを感じることもなく
軽々と行っていますが、私の整体院にくる患者さんで、
このストレッチを軽々とできる人はいません。

輝先生のストレッチで、寝違えがすぐ解消される程度の人は、
猫背や肩関節の歪みがほとんど無い人でしょう。

猫背歴が長い人や、肩関節の歪みがある人は、筋肉の硬直が激しいので
輝先生のストレッチができないはずです。
ストレッチしたくても、筋肉が伸びるまで柔軟性がないのです。

ですから、輝先生のストレッチが無理だと思った人は、
まず脇の下や、脇の下から繋がる肩甲骨の下の部分を温めてください。

そして、肩甲骨を引き寄せる動作をした後、今度は、胸筋を温めてください。
次にまた肩甲骨を引き寄せる動作をします。

これを数回繰り返すと、寝違えだけでなく、首や肩や背中の痛みも
解消されていくはずです。

ゴッドハンド輝の漫画を知らない人の為に、以下に輝先生の
寝違え解消ストレッチをのせておきますね。

ストレッチA
１．痛い方の腕を自然に垂らした状態から、そのまま後ろに引く。
　　引けるとこまで引いて、そのまま２０秒間待つ。、
２．１が終わったら、腕を自然に垂らした状態まで戻して
　　同じ動作を２セット行う。合計３セット。

ストレッチB
１．痛い方の腕を自然に垂らした状態から、手のひらを
　　腰の真ん中に当てる。この時、中指が真っ直ぐ下になるようにする。
２．その状態で、肘を後ろに引いて２０秒間待つ。
　　これも2セット行う。合計３セット

ストレッチC
１．痛む方の腕を肩の高さで、まっすぐ伸ばし、
　　肘を120°くらい軽く曲げる。
２．その状態で、腕全体を後ろに引いて２０秒間待つ。
　　これも2セット行う。合計３セット

ストレッチA、B、Cが終わったら、痛くない方の腕も各１セットずつ行う。