手のしびれの症状が出るのは腰痛だから？背中の広背筋は腕に繋がっている

腰痛持ちの人は、猫背の姿勢になっている傾向にあります。
背中の丸くなった、いわゆる猫背の状態は、背中にある筋肉の1つ、
広背筋を引っ張るような姿勢になっています。

この広背筋とは、背中側の骨盤から、肩甲骨の下のあたりまである、
とても大きな筋肉のことです。そして、この筋肉の終点は、
左右の腕の付け根付近、腕の前側に位置していますから、
猫背の姿勢で、広背筋を引っ張る姿勢になっていると、
腕を内側に巻き込むような状態が続いている形になります。

では、自分の腕を意図的に内側に回すようにしてみてください。
少し、しびれるような痛みがあるのが、感じられると思います。

これは、肩関節が内側に回る、内旋することによって、
肩の関節まわりにある血管や、神経、リンパが圧迫されてしまい起こる症状です。
つまり、慢性的にその状態が続くことは、手のしびれと大きな関係があるのです。

良く、腰痛から、手のしびれが起こるという話を聞くと思いますが、
そのメカニズムと言うのは、上記のようになっているからなのです。
しびれというのは非常に怖いもので、さまざまな感覚を鈍らせてしまいます。

しびれのひどい人は、軽いヤケドにも気付かないと言いますから、
しびれのある場合は、早めに対処するべきだと言えます。

しかし、手のしびれ＝腰痛の原因と言うのは知っている人も、
しびれというのは、気持ち悪い、ムズムズ、ビリビリした感触はあるものの、
痛みとは違いますから、我慢することの出来てしまう症状でもあります。

そういったことからか、しびれが酷くなるまで我慢してしまう、
いつかなくなるものだと、放置してしまう人も少なくありません。

でも、上記に挙げた通り、しびれはさまざまな感覚を鈍らせ、
時には大事故に繋がる可能性も秘めていますから、
少しでもしびれがある時は、自分の体を労ってあげるべきだと思います。

猫背の人はたくさん居ます。道行く人を見ても、
「あの人、姿勢が悪いな～」、「猫背で背中が丸まってるな～」と、
感じるのは良くあることです。

しかし、そういった人の何人が、姿勢が悪いことがここまで悪影響があると、
感じているでしょうか？

どうか、この記事を読んでくださった方には、猫背であること、
姿勢が悪いことの悪影響を理解し、姿勢を正しくすることが、
いかに重要であるかを、分かっていただければと思います。

姿勢さえ正せば、腰痛や、手のしびれも改善することができます。
是非、今後は、自分の姿勢について、もう少し目を向けてあげてください。