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テニスをしていないのにテニス肘|パソコンで腱鞘炎になるケースが急増中

1995年にWindows95が発売されてから、パソコンが急激に私達の家庭に
普及されてきました。

1980年代、パソコンといえば、プリンターと合わせて100万円というのが
一般的でしたが、1995年にマイクロソフトがWindows95を発売した時は
デスクトップパソコンが30万円前後で購入できる時代になりました。

それからというもの、パソコンの進化は眼を見張るほど回転が早く
年を追うごとに価格が低下しながらも性能は上がるという
消費者にとっては嬉しい進化を繰り返してきました。

同時に会社でも、書類のデジタル化が進み、
今やパソコンは一人に一台というのが当たり前の時代になりました。

パソコンが普及するようになって、今年(2014年)で約20年になりますが
肘が痛いと整形外科へ診察に来る会社員が増えています。

ぶつけた覚えもないし、重い物を持った覚えもない、
ましたや無理に何かをした覚えもないのに、1週間たっても
痛みが引かないために、整形外科に来きところ、

医者より「テニス肘ですね」と言われて、「テニス???」と
何のことだかわからない会社員が多いそうです。

■テニス肘とは

テニス肘とは肘付近の筋肉の炎症による痛みの俗称で、
肘の腱鞘炎みたいなものと言えば分かりやすいでしょうか。

腱鞘炎といえば、タイピストというイメージがありますが、
今や、パソコンを長時間使い続けた結果、手首や肘に負担が蓄積して
発症するというケースが、かなり多くなっているようです。

マウスを操作したり、キーボードで文字を打つという作業は、
筋肉や腱を酷使する動作にはみえませんが、毎日会社で使い続け
家庭では、パソコンでゲームなど、それを10年や15年となったとき、
疲労の蓄積が、ついに炎症を起こしてしまいます。

テニスのラケットを持つ姿勢から付けられた名称でフォアハンドテニス肘と
バックハンドテニス肘という2箇所に痛みが起こる可能性があります。

フォアハンドテニス肘は、肘の内側に痛みが生じ、バックハンドテニス肘は
肘の外側に痛みを感じます。

パソコンが原因のテニス肘の場合は、ほとんどがバックハンドテニス肘の症状です。

なぜかというと、マウスの操作やキーボードを打つ時の体勢が、
手首が指より低い位置で作業するわけですが、この手首を反らした状態は、
手の甲から肘の外側に繋がっている筋肉を常に緊張させていることになります。

バックハンドテニス肘という名称からも理解できるように
手首を返す動作が肘の外側に負担をかけるわけです。

■整形外科での治療法は?

整形外科では、湿布や鎮痛剤の処方が一般的で、医者からは
「できるだけ安静にしてください」とか「肘に負担をかけないように」
などくらいで、とくに効果のある治療方法はしてもらえないのが現実です。

安静と言われても、手首を使わないようにすることは無理に近いでしょう。

会社員なら、資料をはこんだり、重い鞄を持ったりするでしょうし
ちょっと机に手を着いたりもするでしょう。
また家に帰れば、ドアノブを回し、料理するときにフライ返しをしたり
子供を抱っこしたりするでしょう。

これら作業には、すべて手首を返す動作がつきものです。
ですから安静など、到底ムリな話だと思いませんか?

■テニス肘の改善方法

私の整体院にやってくるテニス肘の人にアドバイスしている改善方法は
肘下の筋肉と腱を解すことです。

肘下の筋肉と腱が過労状態であるということは、つまり硬直していて
血行不良を起こしている状態といえます。

腱は回復するのに時間がかかりますが、温めてから
軽く指圧するように押しながら解していけば、少しずつ柔軟性が戻ってきます。

筋肉部分も同じように押して解してあげてください。
他の記事にも書いていますが、押す時の力加減は、痛気持ち良いくらいが
最適です。

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